何年かぶりに高校(3年生)の授業に行ってきました。
その高校では、選択授業で「発達と保育」があり、
その時間に「家庭での読み聞かせ」についてお話しました。
2限時間をいただき、
まずは普段図書館で行っている幼児の部のおはなし会を
実際にやってみました。
プログラム
♪ よがあけた
絵 本 おにぎり(福音館書店)
絵 本 どろんこハリー(福音館書店)
手遊び なかなかほい
お 話 ねずみのすもう(日本の昔話2/福音館書店)
さよならあんころもち
それから、Tさんが家庭での読み聞かせについて話し、1限は終了。
次の時間では、実際に自分が子どもに読みきかせた絵本について
Tさんと私とそれぞれ紹介したのですが、
私は“科学絵本”の紹介をしました。
“これ”と決めずにテーマでの話をするのは初めてだったけど、
聞いている生徒さんが親になった時に、
私が話したことを覚えていてくれたらうれしいなと思い・・。
話だけだと飽きてしまうので、絵本を読み聞かせながらのお話でした。
まずはクイズを一つ。
「このまつぼっくりは普通に入れると口が細くて入りませんが、
どうやって瓶の中にいれたでしょうか?」

「無理やり押し込んだ!」など声が上がりましたが、
「瓶に水を入れてまつぼっくりを入れた」という子がいました。
ちょっと違いますが、考え方は正解!
“まつぼっくりを水に濡らして、しぼませてから入れた”
というのが正解です。

子どもにとっては、これは立派な科学で、
未就学児にとっての科学は難しいものではなく
日常の身近なものだという事を説明しました。
科学絵本には、写真絵本が多いのも特徴です。
今回はカテゴリーを3つにわけて紹介。
①人の体
②自然
③動物・昆虫
沢山の絵本を紹介しましたが、反応があったのは下記の絵本の話で、
「ぼく、だんごむし」(福音館書店)
ダンゴムシは石やコンクリートを食べること、
脱皮した皮も栄養になるので必ず食べるという事。
ダンゴムシとわらじむしのちがい(丸くなるかならないか)という話と、
ゆきまくり(福音館書店)
それから、「ゆきまくり」は粘り気のある湿り雪が降った時、
新しく積もった部分だけを巻き上げてゆきまくりが出来る事。
山の斜面にできるのものもあれば、平原でできるのもがある。
平原の場合は、風に押されてできるということ。
ほたる(福音館書店)
そして、写真絵本もみせて、
ほたるは卵の時から光っているという話をしました。
いくつか絵本も読もうと思って準備していましたが、
男子から読んで欲しいとリクエストされたのは、
なんと「みんなうんち」(福音館書店)でした。
ほかに、「おなら」という絵本にも男子の反応が高かったです・・
いくつになっても、こういうの好きなんですね~
それから、今の子は“かわいい”物が大好きなので
可愛い絵本に目が行くことが多いと思うけど・・という前ふりをして、
動物・昆虫の絵本は写実的(リアル)なものが多いことをはなし、
科学絵本の場合はどうぶつや昆虫の生態を描いているので
ぬいぐるみのような絵ではわかりにくいから
写実的に描かれているのだという話をしました。
お話会の中で読んだ「どろんこハリー」は、
物語絵本なので可愛い絵でもいいけれど、
動物の生態をうさこちゃん(ミッフィーちゃん)の絵で描かれても
子どもには伝わりにくいという事。
化学絵本でなくても、「どうぶつのおかあさん」や「もうおきるかな」など
生態を描いているような絵本は写実的だということ。
そして、比較として「たまごのあかちゃん」を出し、
こちらは遊びを楽しむ絵本なので写実的でなくてよいのだ
と伝え、写実的な絵本も手に取ってほしいと話しました。
最後に「はなのあなのはなし」という絵本を読み、
物語絵本は読み終わったらおしまいで、物語の世界から帰ってくるけど、
科学絵本は読んでいる時に絵本の世界と現実の世界を行ったり来たり出来る。
ということと、少し大きい子用にある昆虫や生き物の絵本などは
「子どもが最初に出会う図鑑」になることも伝えました。
(へたな図鑑より、よっぽどピンポイントで探したいものに出会えるのですよ
)
そして、子どもにとって、絵本は読むものではなく絵を見るもので、
読んであげるのは大人だということ。
自分は科学絵本が大好きなので紹介したけれど、
勉強のために見せたりするものではないので
「読ませなきゃ!」と思って選んではいけない。
子どもが興味を持ったり、自分が面白いと思ったものを
読んであげてほしいという事も話しました。
最後、一緒に行ったTさんが、
「びっくりまつぼっくりの絵本、読まなかったね。」とポツリ。
あ~~~~、やっちまった
クイズだけ出して、クイズの答えとなる絵本の紹介を
すっ飛ばしていた母でした・・・
読むのすっかり忘れていましたよ~
紹介したかったなぁ~~
「びっくりまつぼっくり」(福音館書店)
2時間あっという間で、楽しかったです
この学校には、ココさんの小学校で仲が良かったI君と、
ココさんに理解のあったK君が通っています。
残念ながら二人には会えませんでしたが、I君は図書委員だそうで、
司書の先生から近況を聞く事ができました
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